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# Suspended coffee
ご無沙汰しております。ロシア語担当の Ya です。今日も「食べ物・飲み物」という話題から離れられません(笑)。よろしかったらお付き合いください。

私の大好きな一日のはじまりと言えば、朝、目が覚めたらキッチンに直行して、モーニングコーヒーを入れて、ゆっくりいただくことです。たった数分で全身が温まり、エネルギーがチャージされます。

今 私が滞在しているイギリスは、「イギリス=紅茶」というイメージにも関わらず、コーヒー好きの人が多い気がします。多くの人が朝早くから喫茶店でコーヒーを飲んだり、持ち帰りしたりしています。

そして最近、自分のコーヒーだけではなく、見ず知らずの誰かの分のコーヒーも買う suspended coffee(保留コーヒー)というイニシアティブが流行っているらしいです。これは自分のコーヒーを買う時、一杯分多くのお金を払うことで、ホームレスなどコーヒーを買えない人がそのコーヒーを無料で楽しむことができるというものです。

困っている誰かを喜ばせる素敵な機会ですね。モーニングコーヒーで自分の体だけではなく、誰かの心も体も温まるかもしれません。

(写真は BBCのサイトより拝借しました。)

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# ワイルド・ストロベリー
ロシア語担当のYaです。ご無沙汰しております。

先日、久しぶりにウクライナに帰省しました。ウクライナでは誰もが自由に国有林に入って、ベリーを摘んで、持ち帰ることができます。ちょうどワイルド・ストロベリーの時期でしたので、私も近所の林でワイルド・ストロベリー狩りをしてきました。視線をあげると雲一つ無い真っ青な空。その空に向かって手を伸ばすかのように枝を拡げる木々。そして足下はワイルド・ストロベリーで真っ赤に染まった地面。林中、酔うほど甘くて、濃いワイルド・ストロベリーの香りが漂っていました。
そう言えば、アメリカ先住民は乾燥させた植物、樹皮などを種類毎に小さな箱に入れて、きつく閉めて、ベルトにつけていたという話です。何か記憶に残したい出来事が起きた時に、その「香りの箱」の匂いを嗅いで、その出来事と匂いを関連付けて、記憶していたとのこと。そして後で、その出来事を思い出したい時は、「香りの箱」を取り出してその匂いを嗅いでいたそうです。

今回は、摘んだワイルド・ストロベリーでジャムを作りました。
それは私の「香りの瓶」です。その香りを嗅ぐたびに真っ青な空、その空に向かって手を伸ばしている木々、そしてワイルド・ストロベリーで真っ赤に染まった地面を思い出しています。

ちなみに・・・ジャムがどんどん減っているのは、ただ単に私が甘党だからというわけではありません:)))

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# サッカーとヒマワリの種について
ご無沙汰しております。ロシア語担当のYaです。

6月11日のTokoさんのブログにもありましたように、
今、全世界が注目しているイベントと言えば、
FIFAのワールドカップではないでしょうか。
それほど熱いサッカーファンではなくても、時間を忘れて、
いつの間にか徹夜してしまうというのは、サッカーの人を引き付ける力
でしょうか?

サッカー選手一人ひとりの技術やチームプレイなどはもちろんですが、
見ていて飽きないのが、サッカーファンの笑顔です。
国旗を振ったり、歌を歌ったり、ブブゼラを吹いたりして、
とても楽しそうにしています。ついつい自分もテレビではなく
実際に試合を見に行けたらなあ、と思ってしまいます。

ここで皆さんにお聞きしたいことがあります。
もし、今日のサッカーの試合のどれかを見に行けたら、
何を持って行きますか。

私は応援ラッパや飲み物、そして。。。
実は旧ソ連の人ならもう一つサッカー観戦に欠かせないものがあります。

それはなんとヒマワリの種です。

応援するチームがうまくいかない時、
ついつい小さなヒマワリの種を口に運びます。
このプロセスはとても単調なため、瞑想と同じぐらい、
精神を落ち着かせる効果があるそうです。

監督や補欠選手までヒマワリの種の力を借りるそうです。
現在、ロシアの「ロコモティフ」というサッカーチームで
活躍しているナイジェリア人のPeter Odemwingieも
すっかりヒマワリの種にはまったらしく、
新聞記者に南アフリカのW杯に持っていきたいものを聞かれた時、
真っ先にヒマワリの種を挙げていました。

実は私は昨日、実家から小包が届きました。
開けてみるとなんとヒマワリの種が入っていました。
その袋にはサッカーボールが描いてあって、
商品名は «На футбол!» 「サッカーを見に行こう!」でした:))))
お母さん、お父さん、ありがとう!
さすがに南アフリカまでサッカーを見には行けないけど、
サッカーのテレビ観戦が一層楽しくなまりした。

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# 「ソバ畑に飛び込む」ことについて
こんにちは。ロシア語担当のYaです。

だんだん暑くなってきましたね。
暑い日には、冷たいそばを食べたくなりますよね。
これ読んだ日本人の方はおそらくざる蕎麦やもり蕎麦など「麺」のソバを思い浮かべたのではないでしょうか。

ロシアやウクライナでもソバは人気の食べ物の一つですが、調理の仕方は日本とは違います。もっとも一般的なのはソバの実をそのまま炊いて、肉料理などと一緒に食べるというものです。体によくて、安いことからすっかり学食の定番になっています。ほかにもソバの実をスープに入れたり、ピロシキの具にしたりします。また、ソバの実を粉にして、パンケーキによく似た「ブリヌイ」を作ります。これにバター、はちみつなどを乗せて食べると、とにかく美味しいいいい!

ソバはロシア語で「グリェチカ」と言い、「ギリシャの」という意味です。ビザンチン、つまりギリシャの方からロシアやウクライナに入ってきたことに由来してその名がつけられたようです。

今では、グリェチカは人々の生活に深く根付いています。ウクライナ語には、«стрибати в гречку»(「そば畑に飛び込む」)というソバに関する慣用表現があるほどです。慣用表現の面白いところは、一つ一つの単語の意味が分かっても、その慣用句がもつ特定の意味はなかなか予想がつかないところではないでしょうか。
ところで、先ほど紹介した「そば畑に飛び込む」には、どういう意味があるか予想がつきますか。


その答えはなんと「浮気する」という意味です!

同じそばでも、国によって使い方はさまざまですね:)))

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# 百万本のバラ
こんにちは、ロシア語担当のYaです。
この前、「ダーリンは外国人」という映画を見ました。
物語の途中で、国際結婚をしている実際の夫婦が登場し、
文化の違いによる困った経験を話す場面がありました。
そのうちの一つは、
「記念日に彼からプレゼントされたのが菊の花束だった」
という話でした。それを聞いて、
日本では菊の花をプレゼントしてはいけないということを思い出しました。

ロシアではプレゼントしてはいけない花などありません。
相手が好きな花でしたら、なんでもオッケーです。
相手の好みが分からない場合、「季節の花」や「自分が気に入った花」、
「お財布にやさしい花」など選択基準はさまざまです。

しかし数については、要注意です!
実は花の本数は奇数でないといけないのです。
偶数の花はお葬式の時に使ったり、
お墓に供えたりするので、縁起が悪いのです。

この習慣が「いつ」、「どこで」、「なぜ」はじまったのかは分かっていません。
ソ連時代は国産の花しかなく、花の種類に限りがあったので、
同じ花束でも「楽しい時の花束」と「悲しい時の花束」を区別するために
この決まりが作られたなどの説があります。

習慣の由来はどうであれ、現在、ロシアでは偶数の花を
プレゼントしていけないことは常識となっています。
2本,4本,6本の花をプレゼントされたら、
ロシア人はびっくりするでしょう。

ところでロシアの歌で「百万本のバラ」ってご存知ですか。
日本でも加藤登紀子さんがカバーしています。
貧しい絵描きが女優に恋をして、自分の家をはじめキャンバスまで売って、
女優に赤いバラを百万本贈るが、恋が実ることはなく、
二人はそれぞれ自分の道を歩んでいくという内容です。
その一部を紹介します。

  百万本のバラの花を♪
  あなたにあなたにあなたにあげる♪
  窓から窓から見える広場を♪
  真っ赤なバラでうめつくして♪♪♪

恋が実らなかった理由は、もしかしてバラの本数が偶数だったから?

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# 「おふくろの味」
こんにちは、ロシア語担当の Yaです。

故郷を離れると懐かしくなるのは、凝った料理ではなく、
毎日の食事で慣れ親しんだ家庭料理です。
いわゆる「おふくろの味」ですね。日本人は成田空港に降り立つと
味噌汁の匂いを感じるという話は まさにこういうことですね。
ロシア人にとって「おふくろの味」といえば真っ先に出てくるのが、
ボルシチでしょう。

ボルシチの発祥地について数多くの説があります。
ロシアやウクライナ、ベラルーシ、ポーランド、ルーマニアなどの国に
「ボルシチ」(発音に多少揺れがありますが)という料理があって、
それぞれが発祥地であると主張しています。
しかし、本当のところは分かっていません。
 
確かに分かっているのは、
ボルシチは肉やビート(ボルシチを赤くする赤カブに似たような野菜)、
ジャガイモ、にんじん、玉ねぎ、キャベツ、パプリカなど10種類近くの野菜や
ハーブが入っていて、とても栄養バランスがいいということです。

そして、ボルシチは季節感を味わえる料理でもあります。
冬にはよく暖かいボルシチを飲んで体を温めます。
また、春になると「緑のボルシチ」といって、ビートの代わりに
スイバなどの若い葉っぱが主役になるボルシチを飲みます。
さらに暑い時や肉断食の時、肉の代わりに
豆やキノコが入った冷たいボルシチが登場します。

ちなみにボルシチはロシアの宇宙飛行士に
もっとも人気のある料理の一つだそうです。
宇宙に行くと味覚が変化し、
以前好きだったものが食べられなくなることもあるらしいのですが、
「おふくろの味」は地球を離れても「おふくろの味」のままですね。

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# 運 Удача
はじめまして。SWIFTのメンバーのYaと申します。
ロシア語を担当しています。これから時々投稿をさせていただいて、
日本とロシア、そして日本語とロシア語について考えてみたいと思います。

この前、友達に「こんなとこで運を使わせないで!」と言われて、
「日本語では『運』が自分の意思で使えるものなんだ!」と驚きました。

ロシア語にはудачаやвезениеなど日本語の「運」に当てはまる単語が
いくつかあります。日本語訳がロシア語の直訳になってしまいますが、
例を挙げると

 полагаться на удачу - 運に頼る
 удача сопутствует - 幸運が伴う
 приносить удачу - 幸運をもたらす 
 удача отвернулась - 幸運がそっぽを向いた
 ключ к удаче - 幸運への鍵
 удача улыбнулась – 運が微笑んでくれた
               (「運が向いてくれた」という意味)

などの表現で用いられ、決して自分の意思で使えるものではありません(泣)。

実は、今週研究会でプレゼンテーションをする予定になっています。
発表で少しでも運が使えればなあ。。。無理か。。。
「運」に頼らず、準備を進めなさい!ということですね。

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