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# 博士の異常な愛情
こんばんは、ミッチーです。
前回(4月13日)、Nuclear Security Summitの話をしましたが、
そのような会議が開催された背景には、テロリストに対しては、
核抑止という考え方が通用しないことがあります。
核抑止とは、核兵器を保有する敵に対して、自らも核兵器を持って、
核攻撃に対しては核報復を行う意思を示すことによって、
核攻撃を思いとどまらせるという考え方。
しかし、そもそも核抑止の考え方自体には大きな問題があります。
この恐怖を見事にブラックコメディーに仕立てた映画が、
スタンリー・キューブリック監督による1964年公開の
Dr. Strangelove or how I learned to stop worrying and love the bomb。
興味深いのは、この映画の邦題を「博士の異常な愛情」としたこと。
「ストレンジラブ博士」では、日本語的にはあまり興味をそそりません。
しかし、タイトルにこだわりのあるキューブリック監督は、
タイトルの意訳を認めませんでした。
そこで頭をひねって生み出された邦題が「博士の異常な愛情」。
このタイトルは、核兵器をめぐる恐怖や狂気をうまくとらえ、
しかもDr. Strangeloveの直訳とも言えなくもない。
まさに名訳といえるのではないでしょうか。

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# Security
こんにちは、ミッチーです。
今日からワシントンDCで、核テロ対策を国家首脳レベルで話し合う
Nuclear Security Summitが行われています。
オバマ大統領肝いりの会議ですが、この会議名の日本語訳は、
核セキュリティー・サミット(NHK, ABC)、核保安サミット(朝日新聞)、
核安全サミット(読売)、核安全保障サミット(日経、産経)など、まちまち。
Securityは、国際関係に関する場合、一般に「安全保障」と翻訳されます。
国際関係におけるSecurityとは、「砦(障)によって、安全を保つ」、
つまり他国からの攻撃から、自国を守ることと捉えられてきたからです。

しかし、会議の対象は、テロリストの手に核が渡るのをいかに防ぐのか。
「砦」で「他国からの攻撃から守る」という類のものではありません。
そのため、安全保障という定訳を当ててよいのか判断に迷い、
各メディア翻訳に四苦八苦しているのでしょう。
そもそも、Securityとは、ラテン語のSe(without)とcura(care)が語源で、
不安のない状態を指します。今回の翻訳の迷いに見られるように、
国際関係における不安の源泉は、他国からの攻撃だけではなくなり、
テロをはじめ、資源枯渇、温暖化なども含む多様なものとなっています。
いつの日か、誰もが不安なく暮らせる状態が当たり前となり、
securityという言葉自体が意味を持たなくなる日が来るとよいのですが…

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# テロの恐怖
こんばんは、ミッチーです。
昨日、モスクワの地下鉄駅で連続爆弾テロ事件がありました。
地下鉄駅は、人が多く集まる場所というだけではなく、
テロ攻撃を受けると避難も容易ではありません。
とくにモスクワの地下鉄は核攻撃時のシェルターの役目を期待し、
大深度(地下10階程度)に作られており、被害が拡大したようです。
核戦争の脅威が少なくなりつつある今、
核攻撃から守るために大深度に作った地下鉄が、
かえってテロの標的となり被害を拡大させている…。
実際、ラッシュ時の地下鉄がテロの標的になることは少なくありません。
東京でも1995年に地下鉄サリン事件がありましたし、
ロンドンでも2005年に地下鉄爆破テロが起こっています。
ロンドン地下鉄爆破テロのちょうど一週間前、
まさに爆破された路線の同時刻の地下鉄に乗っていた私は、
今回のニュースに触れ、当時の背筋の凍る思いがよみがえりました。
いかなる理由があるにせよ、テロ行為は絶対に許されないと強く思います。

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# 国境をまたぐ写真
こんばんは、ミッチーです。
先日、オランダ人には他言語に堪能な方が多いと触れました。
その一つの理由は、英仏独などに囲まれ、国土の狭いオランダは、
ヨーロッパの交通の要所に位置することを活かして、
交易に活路を見出さざるを得なかったからという逆説的なもの。
欧州連合の創設を定めたマーストリヒト条約が結ばれた、
マーストリヒト市は、まさにこうしたオランダの象徴的な街です。
東に少し行けばドイツですし、南に自転車を走らせればすぐにベルギー。
私がこの街に住んだのは、マーストリヒト条約が結ばれた後だったので、
オランダとベルギーの国境に向かうと、そこには何もなく…。
国境のしるしとして引いてあった線をまたいで、思わず写真を撮りました。
白い線をまたぐ足だけが映った妙な写真ですが、感慨深い思い出です。

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# 今日はThank you(3/9)の日
こんばんは、ミッチーです。
Thank youといえば思い出すのは、オランダ時代のアパートの管理人さん。
オランダ人は3,4カ国語を話す人が多く、
英語に至っては子供と老人以外は皆話せるという印象。
文法も語彙も似通っているので無理もないのですが、
そのせいで英語を話していても本人も気づかぬまま
オランダ語の単語が混じるなんてこともしばしば。

管理人さんは、私には流暢な英語で話しかけてくれるのですが、
しばしば、最後にドンキューというのです。
最初は何のことだか分からず???だったのですが、
ある時、Thank youはオランダ語でDank U Welということが分かり、
彼女のドンキューは、南部なまりのDank Uなのだと判明。
それからというもの、街でDank Uという表記を見るたび
(いまだに)なんだか微笑んでしまうのです。

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# 大雪のワシントンDC
お久しぶりです、ミッチーです。
先週末仕事でワシントンDCに行っていました。
今冬のDCは、異例の大雪。
大降雪から2週間近くたった今も街中にはまだ、いたるところに雪雪雪。
さすがに主要道路は除雪済でしたが、2週間ゴミ収集車も来なかったとか。
でも、そこは環境意識の高い知識人が多いDC。
温暖化が進んでいないのではなく、温暖化が進んでいるからこそ、
太平洋の海水温が上がり、偏西風が蛇行し
DCに大雪が降ったと説明?してくれました。
バンクーバーで雪が少ないのと、DCでの大雪は、
いずれも温暖化こそが原因なんだとか。
なにはともあれ、雪不足が心配されたバンクーバー五輪も
無事終わってよかったですね。

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# オーストラリアとキュウリ
はじめまして、ミッチ―といいます。
オーストラリア、オランダ、カナダなどの在住経験があります。

今日は、オーストラリアのおやつの話にまつわる思い出を。
オーストラリアの私の親友宅のおやつはナチュラル志向でした。

リンゴや、洋ナシ、バナナの時はいいのですが、
しばしばニンジンなどの野菜も。
オーストラリアで一般に食べられているニンジンは、
日本のものよりも小ぶりで甘め。
だから、ここまでは許されるのですが、時にキュウリも出てくるのです!

「はいおやつ」といって、キュウリ一本渡された時の衝撃といったら…。

しかも、これが、日本のものと比べると直径が倍以上あって、水っぽい。
ドレッシングも塩もなして、「おやつ」として出されてもつらい[:のぉ:]
美味しそうにほおばる親友の味覚を疑いつつ、
人の家で出された手前残すわけにもいかず、
いまでも、欧米などで巨大なキュウリを見かけると、
当時の苦痛が鮮明に思い出されます。

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