2015-05-14 : 22:15 : admin
こんにちは。M.A.です。アメリカでのアジア系に対するステレオタイプ最終回です。
ステレオタイプ⑦:アジア系同士で固まる。
他の人種グループからは,Why do Asians stick together? (アジア系はなぜ固まるの?)Why do Asians always hang out with other Asians?(アジア系はなぜアジア系同士でいつも一緒にいるの?)と不思議に思われることがよくあるそうです。アジア系同士で固まるというステレオタイプは当たっている場合が多いのは確かですが,同じ境遇の人達で固まるのはどのグループでも一緒なので,アジア人が固まると黒髪だらけで目立つというだけかもしれません。
日本人以外にも,韓国系,中国系,ベトナム系の移民や留学生と仲良くなりやすいのは,東アジア文化という共通点に親近感を持つためフレンドリーに接してくれる場合が多く,友達になりやすいということもあると思います。物事に取り組む姿勢が似ている,やっている習い事にアジア系が多いなどの理由で,気がついたら友達にアジア系が多いということもよくあるようです。娘は人種に関係なく誰とでも友達になりますが,やはりなんとなく自分と似ている価値観を持つ子と一番仲良くなります。そのような「とても気が合う友達」はカリフォルニアでは7割くらいがアジア系でした。他の人種の子みんなとも仲良しですし,ボストン郊外にいた頃はアジア系人口がまわりに少なく,娘のクラスメートのほとんどが白人だったので,友人の人種を意識しなかったのですが,カリフォルニアでは,一番の仲良しは2人とも中国系アメリカ人2世でした。ダンスやピアノを習っている,真面目,親の価値観が似ているなどの共通点を持っているため,お互い弾かれ合ったようです。外見以外にも共通点がある場合が多いため,アジア系同士で仲良くなりやすいのだと思いました。
他にもアジア系はケチ,アジア系はリーダーシップがないなどのステレオタイプがあるようですが,経済的,社会的な位置が変わってくるにつれ,これらのステレオタイプも変わっていくことでしょう。
ステレオタイプ⑦:アジア系同士で固まる。
他の人種グループからは,Why do Asians stick together? (アジア系はなぜ固まるの?)Why do Asians always hang out with other Asians?(アジア系はなぜアジア系同士でいつも一緒にいるの?)と不思議に思われることがよくあるそうです。アジア系同士で固まるというステレオタイプは当たっている場合が多いのは確かですが,同じ境遇の人達で固まるのはどのグループでも一緒なので,アジア人が固まると黒髪だらけで目立つというだけかもしれません。
日本人以外にも,韓国系,中国系,ベトナム系の移民や留学生と仲良くなりやすいのは,東アジア文化という共通点に親近感を持つためフレンドリーに接してくれる場合が多く,友達になりやすいということもあると思います。物事に取り組む姿勢が似ている,やっている習い事にアジア系が多いなどの理由で,気がついたら友達にアジア系が多いということもよくあるようです。娘は人種に関係なく誰とでも友達になりますが,やはりなんとなく自分と似ている価値観を持つ子と一番仲良くなります。そのような「とても気が合う友達」はカリフォルニアでは7割くらいがアジア系でした。他の人種の子みんなとも仲良しですし,ボストン郊外にいた頃はアジア系人口がまわりに少なく,娘のクラスメートのほとんどが白人だったので,友人の人種を意識しなかったのですが,カリフォルニアでは,一番の仲良しは2人とも中国系アメリカ人2世でした。ダンスやピアノを習っている,真面目,親の価値観が似ているなどの共通点を持っているため,お互い弾かれ合ったようです。外見以外にも共通点がある場合が多いため,アジア系同士で仲良くなりやすいのだと思いました。
他にもアジア系はケチ,アジア系はリーダーシップがないなどのステレオタイプがあるようですが,経済的,社会的な位置が変わってくるにつれ,これらのステレオタイプも変わっていくことでしょう。
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2015-04-30 : 23:19 : admin
こんにちは。M.A.です。アメリカでのアジア系に対するステレオタイプについて,パートⅢです。
ステレオタイプ⑤:アジア系は英語が苦手。
アメリカでは,アジア系は英語が苦手な人が多いというステレオタイプがあるようです。
日本人は英語が苦手とよく言われますが,母語を完全に習得した後(小学校高学年以降)に英語を学び始めた場合,習得するには相当な努力と時間が必要です。英語習得には3000時間必要と言われています。
英語を母国語とする人々にとって習得が最も難しい言語は,日本語,中国語,韓国語,アラビア語であるという研究結果があります。逆に言えば,日本語,中国語,韓国語,アラビア語を母語とする人々にとっては,英語は習得が最も難しい言語ということになります。(http://en.wikibooks.org/wiki/Wikibooks:Language_Learning_Difficulty_for_English_Speakers)
昔,ドイツ人の留学生が渡米後すごいスピードで英語が話せるようになっていったのをとてもうらやましく思ったことを覚えています。英語とドイツ語は同じゲルマン語派に属すため,習得時間が短くて済むのです。東アジア人は,言語体系が離れている,文化的背景を共有しないなどの理由から,英語習得に長い時間がかかるため,他の国からの移民や留学生と比べ英語があまり話せない人が多いというのは,ある意味しょうがない部分もあるのではないでしょうか。
移民の中には何十年もアメリカに住んでいても英語が上手に話せない人が沢山います。何年か外国に住んだらその国の言葉が話せるようになるというのは完全な幻想だということでしょう。「郷に住んでは郷に従え」という諺のとおりにアメリカにいるからには現地にできるだけ溶け込んでアメリカ人らしく…と無理をしなくても,都市部では母国の文化を引き継いだ生活をしていても受け入れられるような多様性を重んじる自由な雰囲気があります。やはり歳をとってから来るほど,外国語の習得は難しくなり,本人の気持ちの持ちようによっては何年住んでいても最低限の日常会話レベルということもあるようです。
また,30年ほど前には,アメリカに来た移民は子どもの英語習得と学業を優先させ,子どもに英語で話しかけるようにする家庭も多かったのですが,最近のアメリカでは,英語以外に高いレベルの第二言語が話せることを必須条件としている就職先が非常に多いため,家庭内で英語以外の言語を積極的に話し,学習させるようになりました。移民1世は,子どものために家庭内で母国語の使用を徹底するので,英語習得がさらに難しいという現状があると思います。
ステレオタイプ⑥:アジア系の食べ物は変わっている。
“Asians Eat Weird Things”

https://www.youtube.com/watch?v=wFGCr9KsqUA
アジア系がめずらしい地域では,子どものお弁当に何を入れるか気をつけなければ,周りの子どもから変な目で見られることがあります。以下,ボストンで娘のお弁当に持って行ったり,一緒に夕飯を食べた時に,友達に少し変な目で見られた食べ物です。
見た目が変:お好み焼き,煮物,カレー,赤飯,いくら
匂いが強い:餃子,魚料理
人種が多様な今のカリフォルニアの学校では,お弁当に何を持って行っても誰も気にしないそうです。
親としては気が楽です (^o^)v
ステレオタイプ⑤:アジア系は英語が苦手。
アメリカでは,アジア系は英語が苦手な人が多いというステレオタイプがあるようです。
日本人は英語が苦手とよく言われますが,母語を完全に習得した後(小学校高学年以降)に英語を学び始めた場合,習得するには相当な努力と時間が必要です。英語習得には3000時間必要と言われています。
英語を母国語とする人々にとって習得が最も難しい言語は,日本語,中国語,韓国語,アラビア語であるという研究結果があります。逆に言えば,日本語,中国語,韓国語,アラビア語を母語とする人々にとっては,英語は習得が最も難しい言語ということになります。(http://en.wikibooks.org/wiki/Wikibooks:Language_Learning_Difficulty_for_English_Speakers)
昔,ドイツ人の留学生が渡米後すごいスピードで英語が話せるようになっていったのをとてもうらやましく思ったことを覚えています。英語とドイツ語は同じゲルマン語派に属すため,習得時間が短くて済むのです。東アジア人は,言語体系が離れている,文化的背景を共有しないなどの理由から,英語習得に長い時間がかかるため,他の国からの移民や留学生と比べ英語があまり話せない人が多いというのは,ある意味しょうがない部分もあるのではないでしょうか。
移民の中には何十年もアメリカに住んでいても英語が上手に話せない人が沢山います。何年か外国に住んだらその国の言葉が話せるようになるというのは完全な幻想だということでしょう。「郷に住んでは郷に従え」という諺のとおりにアメリカにいるからには現地にできるだけ溶け込んでアメリカ人らしく…と無理をしなくても,都市部では母国の文化を引き継いだ生活をしていても受け入れられるような多様性を重んじる自由な雰囲気があります。やはり歳をとってから来るほど,外国語の習得は難しくなり,本人の気持ちの持ちようによっては何年住んでいても最低限の日常会話レベルということもあるようです。
また,30年ほど前には,アメリカに来た移民は子どもの英語習得と学業を優先させ,子どもに英語で話しかけるようにする家庭も多かったのですが,最近のアメリカでは,英語以外に高いレベルの第二言語が話せることを必須条件としている就職先が非常に多いため,家庭内で英語以外の言語を積極的に話し,学習させるようになりました。移民1世は,子どものために家庭内で母国語の使用を徹底するので,英語習得がさらに難しいという現状があると思います。
ステレオタイプ⑥:アジア系の食べ物は変わっている。
“Asians Eat Weird Things”

https://www.youtube.com/watch?v=wFGCr9KsqUA
アジア系がめずらしい地域では,子どものお弁当に何を入れるか気をつけなければ,周りの子どもから変な目で見られることがあります。以下,ボストンで娘のお弁当に持って行ったり,一緒に夕飯を食べた時に,友達に少し変な目で見られた食べ物です。
見た目が変:お好み焼き,煮物,カレー,赤飯,いくら
匂いが強い:餃子,魚料理
人種が多様な今のカリフォルニアの学校では,お弁当に何を持って行っても誰も気にしないそうです。
親としては気が楽です (^o^)v
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2015-04-16 : 23:17 : admin
こんにちは。M.A.です。前回に引き続き,アジア系(アジアからの移民,アジア系アメリカ人)へのステレオタイプについて。今回は,習い事編です。
ステレオタイプ③:アジア系はピアノかバイオリンが得意。
実は娘のアメリカでの思い出作りにと,気軽な気持ちでピアノコンペティションに参加したのですが,とても驚いたのは会場がアジア系だらけということでした。マサチューセッツ州とカリフォルニア州で4つのコンペティションに参加しましたがどれも出場者約90%がアジア系。会場内はストレート黒髪だらけでアジアの国に来たような印象を受けました。採点者は白人が多いのですが,これだけアジア系が多ければそのうち採点者もアジア系に変わっていくことでしょう。
なぜこんなにアジア系が多いのでしょうか。音楽を習って,喜びに満ちた豊かな人生を歩んで欲しいという親の願いはもちろんありますが,アメリカの大学入試制度にも関係しているようです。アメリカの大学は入学選考で課外活動歴を重視する為,コンペティションで賞をもらうと合格にとても有利になるのです。特にアイビーリーグなどの超難関校に合格するには,課外活動でもずば抜けた成績を残さなければいけません。そのため教育熱心なアジア系の親は,子どもが小さい時から課外活動のサポートにも情熱をかけます。また,楽器の練習は毎日ある程度,時間をきちんととって練習しなければならないので,しつけが厳しいアジア系でないと毎日の練習が続けられないから,という話題が実はピアノ仲間の間でよくあがります。(逆に言えば,毎日ある程度練習していれば,音楽に特別な才能がなくても中高生くらいまではアメリカのコンペティションで良い成績がとれるくらいにはなるというかもしれません。)アジア系以外のアメリカ人は,楽しくレッスンを受けて,練習は子どもの自主性にまかせ,子どもに才能がないと思えば習うのを辞めるという家庭が大多数なようです。
アメリカでは日本よりもスズキ・メソードが有名なくらい,スズキ・メソードで習っている生徒さんが多いのも驚きました。アメリカの小学校では(州によっては違うかもしれませんが)通常4年生からオーケストラ楽器の選択がありますが,都市部ではアジア系がバイオリン上位を独占するそうです。実際,ボストン交響楽団を去年見に行ったのですが,バイオリン奏者のほとんどがアジア系でした。
ちなみに,マサチューセッツ州,カリフォルニア州では子どもの楽器のレッスン料は,1時間60ドルが平均です。つまり,1分1ドルです。(田舎ではもっと安いかもしれませんが。)娘のピアノの先生で一番安かった先生が1時間43ドル(月170ドル),一番高かった先生が1時間75ドル(月300ドル)でした。アメリカでは楽器レッスンが高いのは普通のことで,親にある程度財力があるか,他を削ってでも子どもにレッスンを受けさせたいと思う親でないと,楽器の習い事は続けられないという現状があると思いました。
ステレオタイプ④:アジア系は,武術(空手,太極拳,柔道,少林寺,カンフ−,剣道,合気道など)を習っているが,一般的なスポーツは苦手。
ジャッキー・チェンやブルース・リーを筆頭にテレビや映画に出てくるアジア系は武術ができる登場人物が多く,アジア系は武術を習っているというステレオタイプがあります。確かに,アジア系が多いバークレーではボストンよりもいろいろな種類の武術教室をあちこちで見かけます。ただ,空手などはアメリカでとても人気で,アジア系以外も多く習っているようなので,このステレオタイプに当てはまらない場合もあるかと思います。
また,フットボール,バスケットボール,陸上競技など,体格や身長が能力に大きく作用する競技は,アジア系は苦手というイメージがあるようです。バレエ,ダンス,水泳,スケート,バトミントン,卓球などのスポーツにはアジア系は多いのですが…やはりアメリカのメジャーなスポーツで活躍しようと思うと体格で不利なのでしょうか。
面白いYouTubeビデオを友達が紹介してくれました。
https://www.youtube.com/watch?v=pN8E8L5c9WI

次回,アジア系へのステレオタイプ・パートⅢへ続きます。
ステレオタイプ③:アジア系はピアノかバイオリンが得意。
実は娘のアメリカでの思い出作りにと,気軽な気持ちでピアノコンペティションに参加したのですが,とても驚いたのは会場がアジア系だらけということでした。マサチューセッツ州とカリフォルニア州で4つのコンペティションに参加しましたがどれも出場者約90%がアジア系。会場内はストレート黒髪だらけでアジアの国に来たような印象を受けました。採点者は白人が多いのですが,これだけアジア系が多ければそのうち採点者もアジア系に変わっていくことでしょう。
なぜこんなにアジア系が多いのでしょうか。音楽を習って,喜びに満ちた豊かな人生を歩んで欲しいという親の願いはもちろんありますが,アメリカの大学入試制度にも関係しているようです。アメリカの大学は入学選考で課外活動歴を重視する為,コンペティションで賞をもらうと合格にとても有利になるのです。特にアイビーリーグなどの超難関校に合格するには,課外活動でもずば抜けた成績を残さなければいけません。そのため教育熱心なアジア系の親は,子どもが小さい時から課外活動のサポートにも情熱をかけます。また,楽器の練習は毎日ある程度,時間をきちんととって練習しなければならないので,しつけが厳しいアジア系でないと毎日の練習が続けられないから,という話題が実はピアノ仲間の間でよくあがります。(逆に言えば,毎日ある程度練習していれば,音楽に特別な才能がなくても中高生くらいまではアメリカのコンペティションで良い成績がとれるくらいにはなるというかもしれません。)アジア系以外のアメリカ人は,楽しくレッスンを受けて,練習は子どもの自主性にまかせ,子どもに才能がないと思えば習うのを辞めるという家庭が大多数なようです。
アメリカでは日本よりもスズキ・メソードが有名なくらい,スズキ・メソードで習っている生徒さんが多いのも驚きました。アメリカの小学校では(州によっては違うかもしれませんが)通常4年生からオーケストラ楽器の選択がありますが,都市部ではアジア系がバイオリン上位を独占するそうです。実際,ボストン交響楽団を去年見に行ったのですが,バイオリン奏者のほとんどがアジア系でした。
ちなみに,マサチューセッツ州,カリフォルニア州では子どもの楽器のレッスン料は,1時間60ドルが平均です。つまり,1分1ドルです。(田舎ではもっと安いかもしれませんが。)娘のピアノの先生で一番安かった先生が1時間43ドル(月170ドル),一番高かった先生が1時間75ドル(月300ドル)でした。アメリカでは楽器レッスンが高いのは普通のことで,親にある程度財力があるか,他を削ってでも子どもにレッスンを受けさせたいと思う親でないと,楽器の習い事は続けられないという現状があると思いました。
ステレオタイプ④:アジア系は,武術(空手,太極拳,柔道,少林寺,カンフ−,剣道,合気道など)を習っているが,一般的なスポーツは苦手。
ジャッキー・チェンやブルース・リーを筆頭にテレビや映画に出てくるアジア系は武術ができる登場人物が多く,アジア系は武術を習っているというステレオタイプがあります。確かに,アジア系が多いバークレーではボストンよりもいろいろな種類の武術教室をあちこちで見かけます。ただ,空手などはアメリカでとても人気で,アジア系以外も多く習っているようなので,このステレオタイプに当てはまらない場合もあるかと思います。
また,フットボール,バスケットボール,陸上競技など,体格や身長が能力に大きく作用する競技は,アジア系は苦手というイメージがあるようです。バレエ,ダンス,水泳,スケート,バトミントン,卓球などのスポーツにはアジア系は多いのですが…やはりアメリカのメジャーなスポーツで活躍しようと思うと体格で不利なのでしょうか。
面白いYouTubeビデオを友達が紹介してくれました。
https://www.youtube.com/watch?v=pN8E8L5c9WI

次回,アジア系へのステレオタイプ・パートⅢへ続きます。
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2015-04-02 : 22:17 : admin
こんにちは。M.A.です。アメリカに住んでいると,アジア系移民,アジア系アメリカ人が他のアメリカ人からどのように見られ,評価を受けているのかを実感する経験をすることがあります。
もちろん外見的特徴(一般的に髪が黒い,目が細い,背が低い,肌が黄色っぽい)もありますが,ここではアジア文化から受け継がれているようなステレオタイプをご紹介します。アジア系が他のアメリカ人にどのように見られているかというと,,,
ステレオタイプ①:アジア系は賢い。(成績が良い,特に数学に強い)
バークレーに住み始めて一番に感じたことは,アジア系の数がとても多いことです!これは,バークレー大学のアジア系比率がとても高いためです。なんと,学部生のアジア人の割合は42%です。全米での人口比は4.8%ですから,これは驚異的な数字です。大学周辺はアジア系学生がいっぱい,大学の家族寮にもアジア系ファミリーがいっぱいで,日本人だからと珍しがられることもありません。
アジア系移民,アジア系アメリカ人(特に中国,台湾,韓国,日本などの東アジアの国,近年ではインドなどの南アジアからの移民)は,勤勉でよく勉強をし,学業で成功している生徒数が他の人種グループに比べて圧倒的に多いという統計が出ています。大学進学率,高校卒業率は,白人,アフリカン・アメリカン,ラティーノに比べアジア系が高く,それゆえに平均収入も一番高くなっています。(参考 http://www.pewsocialtrends.org/2012/06/19/the-rise-of-asian-americans/)
ここ20年で急激に伸び,この傾向はこれからもっと強くなっていくとCNNが指摘しています。(http://www.cnn.co.jp/usa/35061102.html)
また,アジア系は特に数学に強く,理系の生徒が多いと言われます。これは,アメリカの平均的な学校での数学がとても簡単というのもありますが,アジア系は人種によって差別されにくい就職先を選ぶために理系学部に進む傾向があるからという理由もあるようです。娘が通っている,算数が得意な子が集まる算数サークルにもアジア系が多く,低学年から算数教育に熱心な家庭がアジア系にはとても多いと実感しました。
ステレオタイプ②:アジア系の両親はしつけが厳しい。
アジア系両親のしつけの厳しさは普段の会話でもけっこう話題にあがります。(さすがにエイミー・チュアの“タイガー・マザー”のレベルまで厳しい親は珍しいですが。)知り合いの白人の親を見ていると,子どもの気持ちを尊重し,自分とは別の個人として扱い,自由を与えて自主性を尊重することを第一と考えていることがよく分かります。それに比べると,アジア系の両親は子どもに対してより高い期待を持ち,その期待に沿って良い成績をとるように強くプレッシャーをかける傾向があります。移民として移り住んできた為,アメリカで成功し生き残るための必死さも違います。
また,特に儒教の影響がある国(中国,韓国,日本,ベトナム)からの移民は,孔子の教えから,学問ができることが社会的に高く評価されるという文化を受け継いでいるため,勉強熱心で努力を重んじるなどの理由があるようです。知り合いのアメリカ人教員と話したところ,アジア系以外のアメリカ人は,頭の良さは生まれつき,もしくは先生が良いかどうかによるという認識を持つ傾向があるけれど,アジア系は頭の良さは努力によって決まり,努力は結果につながると考える傾向があるという話をしてくれました。アジア系の両親は,子どもが一生懸命努力することを期待しており,勉強ができないのは本人が怠惰だからと考えるのです。子どもがより成功するよう,よく干渉するため,過保護だと思われることもあるようです。
YouTubeでアジア系アメリカ人の作ったとても面白いビデオを見つけたので紹介させて下さい。その名も”Asian Stereotypes”!
https://www.youtube.com/watch?v=a6m7u2-TY_o
https://www.youtube.com/watch?v=J9QPzZYYRa4
まだまだあるAsian Stereotype次回に続きます。
もちろん外見的特徴(一般的に髪が黒い,目が細い,背が低い,肌が黄色っぽい)もありますが,ここではアジア文化から受け継がれているようなステレオタイプをご紹介します。アジア系が他のアメリカ人にどのように見られているかというと,,,
ステレオタイプ①:アジア系は賢い。(成績が良い,特に数学に強い)
バークレーに住み始めて一番に感じたことは,アジア系の数がとても多いことです!これは,バークレー大学のアジア系比率がとても高いためです。なんと,学部生のアジア人の割合は42%です。全米での人口比は4.8%ですから,これは驚異的な数字です。大学周辺はアジア系学生がいっぱい,大学の家族寮にもアジア系ファミリーがいっぱいで,日本人だからと珍しがられることもありません。
アジア系移民,アジア系アメリカ人(特に中国,台湾,韓国,日本などの東アジアの国,近年ではインドなどの南アジアからの移民)は,勤勉でよく勉強をし,学業で成功している生徒数が他の人種グループに比べて圧倒的に多いという統計が出ています。大学進学率,高校卒業率は,白人,アフリカン・アメリカン,ラティーノに比べアジア系が高く,それゆえに平均収入も一番高くなっています。(参考 http://www.pewsocialtrends.org/2012/06/19/the-rise-of-asian-americans/)
ここ20年で急激に伸び,この傾向はこれからもっと強くなっていくとCNNが指摘しています。(http://www.cnn.co.jp/usa/35061102.html)
また,アジア系は特に数学に強く,理系の生徒が多いと言われます。これは,アメリカの平均的な学校での数学がとても簡単というのもありますが,アジア系は人種によって差別されにくい就職先を選ぶために理系学部に進む傾向があるからという理由もあるようです。娘が通っている,算数が得意な子が集まる算数サークルにもアジア系が多く,低学年から算数教育に熱心な家庭がアジア系にはとても多いと実感しました。
ステレオタイプ②:アジア系の両親はしつけが厳しい。
アジア系両親のしつけの厳しさは普段の会話でもけっこう話題にあがります。(さすがにエイミー・チュアの“タイガー・マザー”のレベルまで厳しい親は珍しいですが。)知り合いの白人の親を見ていると,子どもの気持ちを尊重し,自分とは別の個人として扱い,自由を与えて自主性を尊重することを第一と考えていることがよく分かります。それに比べると,アジア系の両親は子どもに対してより高い期待を持ち,その期待に沿って良い成績をとるように強くプレッシャーをかける傾向があります。移民として移り住んできた為,アメリカで成功し生き残るための必死さも違います。
また,特に儒教の影響がある国(中国,韓国,日本,ベトナム)からの移民は,孔子の教えから,学問ができることが社会的に高く評価されるという文化を受け継いでいるため,勉強熱心で努力を重んじるなどの理由があるようです。知り合いのアメリカ人教員と話したところ,アジア系以外のアメリカ人は,頭の良さは生まれつき,もしくは先生が良いかどうかによるという認識を持つ傾向があるけれど,アジア系は頭の良さは努力によって決まり,努力は結果につながると考える傾向があるという話をしてくれました。アジア系の両親は,子どもが一生懸命努力することを期待しており,勉強ができないのは本人が怠惰だからと考えるのです。子どもがより成功するよう,よく干渉するため,過保護だと思われることもあるようです。
YouTubeでアジア系アメリカ人の作ったとても面白いビデオを見つけたので紹介させて下さい。その名も”Asian Stereotypes”!
https://www.youtube.com/watch?v=a6m7u2-TY_o
https://www.youtube.com/watch?v=J9QPzZYYRa4
まだまだあるAsian Stereotype次回に続きます。
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