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# ファウスト
Kouです。久しぶりです。

海外に対する日本文化の発信ということが言われて久しいですが、その中でもしばしば取り上げられるのがマンガです。マンガはただ翻訳され、読まれるだけでなく、いろいろな形でリメイクの対象になったりもします。ちょっと前にハリウッドで鳥山明の名作、『ドラゴンボール』が実写化されました(その評価はさておき)。

ただ、マンガ文化は一方的に外国に輸出されているわけではない、という点はもっと注目されてもいいのではないかと思います。実際、いろいろな日本のマンガ家が、外国の文学作品をモチーフにした話を描いています。挙げればきりがないですが、手塚治虫がゲーテの『ファウスト』をモチーフに描いた作品は、いろいろな意味でわたしの頭から離れないものになっています。

『手塚ファウスト(便宜的にこう呼びますが、マンガのタイトルはそのまま「ファウスト」です)』は、面白いことに三つのパターンで書かれています。一つが原作通りの世界観をマンガ化した『手塚ファウスト(1)』、二つ目が、戦国時代の日本を舞台に繰り広げられる『手塚ファウスト(2)』、そして最後が、学園闘争期以降の日本を舞台にした『手塚ファウスト(3)』。

同じモチーフながらも舞台を変えてこれだけ違った面白さを引き出せるものかと、非常に興味深く読んだものでした。これもまた、文化横断的に生まれた「新たな作品」と言えるのではないかと思います。

ただ、惜しむらくは、『手塚ファウスト(3)』は、未完となってしまっていることです。同じ『ファウスト』がモチーフなのだから、やはり結末も同じなのかもしれません。にもかかわらず、続きが大変気になる。これも、「新たな作品」としての魅力を持っているからなのだろうと思っています。本当に、惜しい。

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