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# お菓子と母語について
 皆さん、こんにちは。ロシア語担当の T です。
 今日は、言語によってことばのニュアンスが異なってくることについて書きたいと思います。
 先日私が6年前に留学していた天理大学を訪れたのですが、お世話になった先生へのお土産として京都のお菓子を持っていきました。それを先生に渡す時、「お菓子ですが・・・」と言ったら、「甘いものですか?それとも甘くないものですか?」と先生が確認しました。「あぁ、甘いものですけど・・・」と私がその時に答えましたが、帰りの電車の中で先生との会話を振り返ってみて、少し不思議に思いました。
 「お菓子」に相当するウクライナ語として、私の頭の中に「甘いもの」というニュアンスのことばしかありませんでした。辞書で調べたら、「スナック菓子」みたいに甘くないものも「お菓子」と呼ぶらしいですが、それでも日本語を勉強しはじめたころには「お菓子=チョコレートあるいはクッキーのような甘いもの」という連想が大変強かったのです。
 さらに言えば、ウクライナ語では甘いお菓子とスナック菓子は同じ範疇に分類されていないので、私はそのウクライナ語の発想をそのまま日本語に持ち込んでしまったせいで、そのような解釈になってしまいました。
 そして、また別の日に、私は友達の日本人に「私はソ連で生まれたので、ウクライナ語もロシア語もどっちも母語ですよ」となにげなく言いました。それを聞いて友達は「母語じゃなくて、母国語だよ!」と訂正してくれたのですが、私はその訂正の意味が分からなくて聞き返しました。すると友達は、「あ、日本では日本語しかないから、それを母国語と呼ぶけど、Tさんの場合確かに母語というのも正しいね」と言ってくれました。同じ ネイティブ・ランゲージ なのに、国や背景によってそれに相当することばが違うなと感心してしまいました。
 日本語って本当に難しい言語ですね。

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