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# 海洋汚染を藻で浄化?
こんにちは、Wadaです。

工場や住宅から流れ込む排水によって海洋が汚染され、そこから藻が大量発生することはよく知られています。藻は汚染水に含まれる養分を吸収して拡大し、毒性を含むこともあるため危険なものとなりえます。しかし藻の拡大をうまくコントロールして、広範に拡大する前に排水の養分を吸収させることができれば、海水汚染の浄化に役立てることができるかもしれません。ミシガン州にあるアルガル・サイエンティフィックという研究所は、このような技術開発に取り組んでいます。藻を使った汚染の除去は彼らが初めてではありませんが、バドワイザーのビール工場近くに浄化施設を建てることによって、これを商業の観点から行ったのです(The Economist, 2015年1月3日)。

藻で浄化する従来の方法は、汚染水の養分を食べる菌を育む光合成に頼っていましたが、それには大量の太陽光を必要とします。そのため広大な池が必要となり、資金・管理面で大きな負担でした。ところが藻の中には光合成を必要とせず、有機物質の豊富な排水から養分を得るだけで成長するものもあるのです。ゲオフ・ホースト研究員は、藻で浄化する方法が従来から知られていたにもかかわらず実用化されなかった理由は、汚染水が逆説的にも十分に汚染されていないからだと考え、このような、汚染水だけで藻を育む方法を編み出しました。ビール工場からの排水を使い、タンクの中だけでより簡便な仕方で藻を育成するのです。

藻を構成する菌にも様々なものがあって、全体でひとつのエコシステムを構成します。養分を吸い尽くすものもあれば、藻と敵対するバクテリアを食べるものもあり、これらの適正なバランスを模索するのに長年を要したようです。しかもホースト博士は、この藻を収穫して乾かし、肥料や家畜の飼料にすることを提唱しています。藻が吸収した汚染水の養分がここで生かされるのです。

早く実用に移されることが期待されます。
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