PROFILE
POWERED BY
    POWERED BY
    ぶろぐん
    SKIN BY
    ブログンサポート
OTHERS

# イヤイヤ期の楽しみ方
こんにちは、イコです。

娘が1歳半前後から「自我の芽生え」サインが出始めた時、母親の私は「きたぞ、イヤイヤ期」と構えました。文献でも育児のプロの話でもイヤイヤ期は非常に喜ばしいものとされていますし、実際に児童館で「最近イヤイヤが始まったみたいで服を着てくれないんですよ」と不平を漏らし、助言を求めたら、保育アドバイザーが目を輝かせて「Kちゃん、自分の意思をしっかり持っているわね。偉い偉い」と子供のことを褒めるのです。めでたし、めでたし。

そう。イヤイヤ期に入ると、子供は自分に「意思」があることに気づきます。あいにく、その意思が周囲の意思とは必ずしも一致しているわけではないのです。そして、言語能力がまだ発達途上であるため、自分の意思を言葉で表現することがまだ(部分的にしか)できません。例えば親が上着を着せようとしているとします。しかし、子供は自分で上着を着たいのです。すると、「お母さん、上着を自分で着たいの」と言えないから、ひっくり返って大声で「自分でぇ」と叫び、かんしゃくを起こします。赤い靴ではなく青い靴を履きたかった時は、「あおぉ」と精一杯抵抗します。

そこで親が①子供の意思を理解できなかったり、②子供の意思を無視したり、③実は要求に応じようとしているけれど子供が早合点で「やらせてくれない」と判断してしまったりすると、もう大変なことになります。うちのKのイヤイヤデビューは育児本に出てくる典型的なシーンでした:アイスクリーム・パーラーの前の路上で号泣。②、子供の意思(アイスクリームが食べたい)を理解しながらも、(チョコレートコーティングだったので)無視しておせんべいでごまかそうとしていました。すごい勢いで泣きだすので「いいか、汚れた服は洗えばいい」と諦めた時は既に遅く、①「アイスクリーム、あげるから」という言葉は、泣き叫んで理性を失っている娘にもう③通じないのです。

ところで、イヤイヤ期では自分の意思と同時に「自分でやりたい」願望も現れます。これがまた厄介です。1歳では自分で靴など履けるはずがありませんから。一人でジュースを溢さずに注ぐこともできません。でも何もかも自分で、一人で、やりたがるのです。そして、やらせてもらえないと怒るのです。そして、やらせてもらって一人でできないとわかると、やはり怒るのです。

英語ではThe Terrible Twosという言い方をしますが、その名の通り2歳児を中心にこの現象が起こります。Kちゃんのイヤイヤ期も2歳の誕生日前後でピークを迎えました。当初の(ものすごく食べたかったであろう)アイスクリームと違って、今度は(端から見ればどうでもいい)生活習慣のすべてに及び始めます。歯磨き・着替え・オムツの交換など、子供は一日の中で機会さえあれば意見を表出します。言うまでもなくそれはすべてこちらの意思とは反対です。「えっ?これで」とビックリするくらい些細なきっかけで、すごいかんしゃくを起こしてくれます。

しかし、親はそれに怒ってはいけないんですって。子供の意思を尊重しないといけないんですって。子育て本にもそう書いてあるし、保育士もそう言っています。親はあくまでも落ち着いた声で「そうだったんだね。ピンクの靴下を履きたかったのね。それも、自分で履きたかったんだね」と子供の意思をひたすら理解するべきです。忙しいから、要求が理不尽だから、不可能だからなどの理由で断ってはいけません。肯定。とにかく子供に意思があって、子供がその意思を伝えようとしていることを喜ぶのです。やれやれ。

Kちゃんは今2歳4ヶ月になり、言葉の数が急速に増えてきています。自分の意思は相変わらず強い上、親のそれと異なるケースが多いのですが、やっと表現できるようになりました。好きではない(らしい)ズボンを履かせようとしたら「やだ」と大いに嫌がります。でも今では「だいだい色のズボンがいい」と言ったり、違うズボンを持ってきたりします。3歳になると今度は第一反抗期が待っているらしいです。

育児現場(戦場)からでした。
iko : comments (0) : trackback (0)
コメント
コメントする








この記事のトラックバックURL
http://swift-web.org/cp-bin/blogn/tb.php/1370
トラックバック