2016-09-13 : 23:36 : admin
皆さん、こんにちは。ロシア語担当のTです。朝晩と昼間の気温の差が大きくなり、少しずつ秋の気配を感じるようになりましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
さて、今日は様々な「言葉」について書いてみたいと思います。以前どこかのテレビ番組において、亡くなった有名な方の紹介をしていて、次のような発言がありました: 「彼はとても気さくな方で、セミの抜け殻を集めて受け付けのお姉さんたちによく投げていました。」
手元の和英辞書では、「気さく」に相当する英語は"open-hearted, frank, friendly"となっていますが、さすがに大変"open-hearted"な方でもセミの抜け殻を投げるようなことはしないじゃないかと、私は深く思いあぐねてしまいました。そして、自分の日本語の感覚をもっともっと磨く必要があると実感させられました。
以前このブログで「お菓子」=甘いものだけでなく、おやつ類全体を指すことについて書きましたが、今回も似たような言葉遣いを目の当たりにしました。先日妻と映画を見に行く計画をたて、私だけ先に行って飲み物を買うことになりました。妻にほしいものはないかと聞いたら、「何かのジュース」と言われ、「アップルジュースかオレンジジュース、どっちが良い?」と聞いてみました。そうしますと、炭酸入りのものが良いという返事が返ってきました。私は困惑してしまい長い間悩んだあげく、最終的にはブドウスカッシュを購入し何とか満足してもらいました。「ジュース」という単語の、このような使い方はどれほど一般的なものなのか、私にはちょっと分かりませんが、何か珍しい現象を見てしまった印象が非常に強かったです。(※注釈:英語で「juice ジュース」は一般的に100%の果汁を指し、炭酸飲料は sodaもしくは pop、果汁入りのものを含む清涼飲料は drink や beverageと呼びます。おそらくウクライナでもこのような分類になっているのではないでしょうか。by Toko)
本日のブログの最後に、ちょっとした「おまけ」です。上記の「お菓子」の話とは別の日に、このブログで紹介したうちの愛犬であるテリャ氏ですが、7月の暑い時期に散歩に出かけていた際、ある時に歩くことを断固拒否し手持ちの散歩用の鞄に入ることを選択しました。その「鞄入り」のテリャの写真をフェイスブックに載せたら、体重が12キロほどある柴犬を飼っているロシア人の友達が、次のようにコメントしました:
「コンパクトなワンコって良いですね~!うちのは重くて仕方ない・・・」
フェイスブックにはコメントの翻訳機能がついていて、私の妻がそれを使ってコメントを読んでみました。しかし、そのコメントを翻訳するのは翻訳機のキャパシティを明らかに越えていたのでしょう:
「さて、いつ犬コンパクト。すべては彼女の手を切った。」
と翻訳されていたのです。
私の友達が使った表現は「手がちぎれるほど重い」というニュアンスに近いものですが、フェイスブックの訳文候補はなんだか直訳すぎてますます意味が分からないものになっていました。
翻訳の難しさ、特に機械翻訳の学習能力の限界(?)をも物語っているエピソードだと思いました。
さて、今日は様々な「言葉」について書いてみたいと思います。以前どこかのテレビ番組において、亡くなった有名な方の紹介をしていて、次のような発言がありました: 「彼はとても気さくな方で、セミの抜け殻を集めて受け付けのお姉さんたちによく投げていました。」
手元の和英辞書では、「気さく」に相当する英語は"open-hearted, frank, friendly"となっていますが、さすがに大変"open-hearted"な方でもセミの抜け殻を投げるようなことはしないじゃないかと、私は深く思いあぐねてしまいました。そして、自分の日本語の感覚をもっともっと磨く必要があると実感させられました。
以前このブログで「お菓子」=甘いものだけでなく、おやつ類全体を指すことについて書きましたが、今回も似たような言葉遣いを目の当たりにしました。先日妻と映画を見に行く計画をたて、私だけ先に行って飲み物を買うことになりました。妻にほしいものはないかと聞いたら、「何かのジュース」と言われ、「アップルジュースかオレンジジュース、どっちが良い?」と聞いてみました。そうしますと、炭酸入りのものが良いという返事が返ってきました。私は困惑してしまい長い間悩んだあげく、最終的にはブドウスカッシュを購入し何とか満足してもらいました。「ジュース」という単語の、このような使い方はどれほど一般的なものなのか、私にはちょっと分かりませんが、何か珍しい現象を見てしまった印象が非常に強かったです。(※注釈:英語で「juice ジュース」は一般的に100%の果汁を指し、炭酸飲料は sodaもしくは pop、果汁入りのものを含む清涼飲料は drink や beverageと呼びます。おそらくウクライナでもこのような分類になっているのではないでしょうか。by Toko)
本日のブログの最後に、ちょっとした「おまけ」です。上記の「お菓子」の話とは別の日に、このブログで紹介したうちの愛犬であるテリャ氏ですが、7月の暑い時期に散歩に出かけていた際、ある時に歩くことを断固拒否し手持ちの散歩用の鞄に入ることを選択しました。その「鞄入り」のテリャの写真をフェイスブックに載せたら、体重が12キロほどある柴犬を飼っているロシア人の友達が、次のようにコメントしました:
「コンパクトなワンコって良いですね~!うちのは重くて仕方ない・・・」
フェイスブックにはコメントの翻訳機能がついていて、私の妻がそれを使ってコメントを読んでみました。しかし、そのコメントを翻訳するのは翻訳機のキャパシティを明らかに越えていたのでしょう:
「さて、いつ犬コンパクト。すべては彼女の手を切った。」
と翻訳されていたのです。
私の友達が使った表現は「手がちぎれるほど重い」というニュアンスに近いものですが、フェイスブックの訳文候補はなんだか直訳すぎてますます意味が分からないものになっていました。
翻訳の難しさ、特に機械翻訳の学習能力の限界(?)をも物語っているエピソードだと思いました。
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