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# TEDダイジェスト40(ペレグリーノ・リカルディの巻き)
こんにちは、くーです。TEDダイジェスト第40弾は、ペレグリーノ・リカルディのスピーチです。通常のTED カンファレンスではなく、ノルウェーの都市ベルゲンで開催されたTEDのスピンオフ(?)講演におけるスピーチです。

題して:
『 Cross-Cultural Communications(異文化間コミュニケーション)』


http://tedxtalks.ted.com/video/Cross-Cultural-Communication-%7C;TEDxBergen

今回は日本語字幕付きの映像ではないので、以下に概要訳を記したいと思います。

* * *


同じ英語を喋るのでも、訛りがあるかないかで相手の対応が変わります。例えば、空港で飛行機が遅れている時に係員に対し、「すみません、出発が30分も遅れていますね。困るんですよね、私は時間に正確な人間なので」と言った場合、よどみない英語で喋るのとイタリア訛りの英語で喋るのでは…〔会場から笑い〕そう、今ちょうど皆さんがなさったような反応を受けるのです。問題は、自分の使っているメガネが、必ずしも相手の使う色メガネと同じではないという点です。

「文化」の定義…あくまで私独自の定義なのですが、それは「一般的に受け入れられる行為を促す行動体系」です。ここでのキーワードは“一般的に受け入れられる”ということです。しかし文化圏といった境界を超えると、(例えば、列の作り方ひとつを採っても)この“一般的に受け入れられる”という概念に齟齬が生まれます。そして人は、自分にとって馴染みのない行動体系に出くわすと、驚くと同時にネガティブな評価を下す傾向にあります。

では、いかにして このような齟齬を乗り越えられるでしょうか。文化圏を超えて全てのコードを読み解くことを学ぶのは不可能です。そこでカギとなるのが「好奇心」です。これは、私が最も情熱を注いでいることなのですが、好奇心さえあれば、どんな人に対してもどんな事でも質問できて、相手を理解することができます。

イタリアやイギリスでは、ものすごい量の単語を使って内容の薄い会話をしますが、北欧諸国では、最小限の言葉を使って最大限のメッセージを伝えます。けれど、「すみません、何をおっしゃったのかちょっと聞こえにくかったのですが…」と言うところを「はぁ?!」の一言で済ませるのは、異なる文化圏から来た人にポジティブに受け取られることは少ないですよね。それと同様に、どの文化圏であれ誤解される運命にあります。郷に入れば郷に従えとは言いますが、ルールでかんじがらめになっているノルウェーは、正直、言葉で主張して融通を聞かせてもらうのが最も有効であると考えるイタリア人からすると、すごく厄介な国なのです。

そこで私には自分の子供に常日頃から言い聞かせている事があります。それは異なる文化圏の良いとこ取りをすること。文化圏を融合させる、それは境界を超えるのではなく、境界を拡げて1つの新しい文化権を生み出すということなのです。決して簡単な事ではありませんが、それがグローバルな発想を育むのです。そして、その発想をもってして世の中が回っていくのだと私は信じています。

* * *


動画を再生しながら話者の意図が汲み取れるかどうか試してみて下さいね!
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