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# 諸国の点字の話
 こんにちは。久しぶりの登場となります、nyabu です。以前学習塾の講師をしていた際、中学生の英語の教科書に点字の話が書かれていたことを何となく思い出しまして、諸国の点字事情はどうなってるのかとちょっと調べてみたので、お話しさせてください。

 点字は英語でBrailleと呼ばれています。これは開発者であるフランス人のLouis Brailleの名前からとったものなのだそうです。ですから、もちろんフランス語でもBrailleで、こちらが本家となるわけですね。アルファベットを使っている国々ではたいてい、点字はBrailleとよばれているようです。

 文字を点などで表すというアイディア自体は古くにあったようですが、現在の横2-縦3の合計6つの点を1マスとして1文字が表される6点式の点字は、19世紀に入ってBraille氏が発案したものに始まり、この6点式が世界中で使われるようになったのだそうです。

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こんな具合で1文字になり、それぞれの点が盛り上がった状態か、平らな状態かで区別されていきます。

 さて、諸国での使われ方ですが、発祥の地フランス語の場合、あまり使われない"w"の文字を除く25文字のアルファベットと、そのほかフランス語に特有のアクセント記号がついている文字が割り当てられています。

 英語の場合は、フランス語の点字を元に、削られていた"w"が加えられて、フランス語特有の文字が割り当てられている部分には接続詞や前置詞、よく出てくる文字並び(-ing等)が割り当てられことになりました。

 では、アルファベット文字圏とは異なる日本語の場合どうなるかと言いますと、6点を使ってまずはひらがなが割り当てられています。50音を表すには1マス6点の組み合わせで足りているのですが、濁音や拗音まで表すとなると足りなくなるため、それぞれのひらがなに当たる点字の前に、濁音を表す記号や拗音を表す記号が付されるそうです。また数字やアルファベットは、ひらがなの場合配列が重なってしまうため、数字を表す記号やアルファベットを表す記号が手前に付されて区別されるそうです。日本語の場合、かなについてもパターンが多いですし、アルファベットも使いますから、1マスだけで表すのは難しい部分も多いようです。

 また漢字圏である中国語はどうなっているのかなと調べてみますと、ローマ字表記であるピンインにしてから、それぞれの発音に合わせる形で点字にしているのだそうで、こちらも2マス使って表すことが多いようです。
 
 このように、基本的に点字というものは表音文字になっていると理解してよいようですが、各国の事情に合わせてそれぞれ工夫されているわけです。

 6つの点が盛り上がるか盛り上がらないかで表す方法を考えてみると、その組み合わせは単純計算で2の6乗つまり、64通り考えられるわけです。しかし、そう簡単にはいきません。まず、すべてが平らなものは省かれますし、どれか1つだけが盛り上がっている状態についても6通り考えられますが、単独で触った場合、どの点が盛り上がっているのかわからないためそれらは1種類しか使わないことになります。もちろん複数セットで使った場合にはどの位置が盛り上がっているのか相対的にわかるはずですから、組み合わせで使う場合には利用可能となります。組み合わせまで考えて、利用可能性を考えてみると、なんだかややこしい数学の問題を考えているような気分になってきますね。実際、日本語や中国語のように、アルファベット圏に比べて文字パターンが多くなる地域での点字の開発はこういったことに頭を悩ませたのだろうなと思います。そして、この点を盛り上がらせるか平らにするかというのは、0か1かの2進数でデータを処理するコンピュータの考え方に似ているところがあります。情報を0/1で表すというコンピュータの考え方は、実は点字という形でコンピュータよりも先に実現していたわけですね。

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