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# クスッとする(?)お話2つ
 Serenaです。本日は突然のご指名で、再びこちらに寄稿させていただくことになりましたが、急なことでトピックがなかなか思い浮かばず…。
 軽い「おしゃべり」のようなつもりの短い話を2つご紹介します。「なるほどちょっと面白いな」とでも「こんなバカなことをしょっちゅう考えているのかな」とでも思っていただき、クスッと笑っていただければ幸いです。

<その1>
 在宅で行う翻訳の仕事は孤独な作業で、ときには丸一日誰ともしゃべっていない、ということがあります。またときには、丸一日パソコンの画面としゃべっていたり……?こうなると、ちょっと危険信号ですね。ともすれば孤独で煮詰まってしまいがちな仕事では、仕事中に発見したちょっとしたことにも面白さを感じて気分転換することも大事だと思います。
 そんなわけで、先月請け負った仕事でイタリアの作曲家ヴェルディによるオペラ「オテッロ」の演出家のインタビュー映像(イタリア語)を日本語に訳していて、途中で脱線して1人遊びで連想ゲームをしてみました。
 そのインタビューでは、オペラの舞台美術について、色の扱いの意図を尋ねられた演出家が「赤は珊瑚の色であり、珊瑚はキリストの流した血の象徴とされている」と語っています。ここから先が、つらつらと私が考えたことです。

→ 血はイタリア語でsangue(サングエ)。つまり、発音してみると、音が珊瑚(サンゴ)に似ているではないか!
→ 今、日本で珊瑚と言えば、『abさんご』。著名な翻訳家でエッセイや書評も数多く発表していらっしゃる鴻巣友季子さんが、『abさんご』の書評で「題名はabcを意識し「さんご」にはcoralの頭文字(c)が潜んでいる」という分析を書いていらした!
→ abcのcは、イタリア語読みすれば「チ」だ!つまり、ここで話が「血」にまた戻る。
……「話が戻る」といっても、なんのことはない、私がその時やっていた仕事にたまたまこじつけただけですし、もちろん上記のつらつらした連想には何の深い意味や言語学的な考察があるわけでもありません。でも、こんな風に「言葉」や「音」について、ふとした発見をしたり、言葉遊びをしたりするのは楽しいことだと思いませんか?

<その2>
 次はFacebookに投稿されていたZDF(ドイツ国営放送)によるジョークです。最近話題になったばかりの「コンクラーベ」にまつわるものです。日本では公共の放送局がこのように宗教に関することを冗談めかしてFacebookに投稿するなんて、まず考えられませんよね。

 <バチカンの煙突からの合図>
 白い煙が上がる → 新教皇決定
 黒い煙が上がる → 新教皇未決定
 とてもたくさんの白い煙が上がる → シュミット元首相登場
 とてもたくさんの黒い煙が上がる → システィーナ礼拝堂炎上
 風船がいくつも上がる → 子どもの誕生祝い
 鳩が何羽も上がる → 結婚祝い
 レーザービームが上がる → アフター・コンクラーベ・クラブ
 まっ黒い身なりの男が上がる → 煙突掃除屋さん
 こうもりが何羽も上がる → 地下室の扉の閉め忘れ
 巨大花火が上がる → ミサのワインの飲み過ぎ
 聖パウロが現れる → 奇跡

 なおこれはもちろん原文はドイツ語で、それを私が試訳したのですが、残念ながらドイツ語の単語ならではの「ウマい」言葉遊びになっている部分をどうしても伝え切れていない気がしています。
 どういうことかというと、本当はすべての項目の「上がる」に「aufsteigen」という共通の動詞が使われるからこそ面白さがあるわけなので、日本語訳でも全てを同じ動詞で統一したかったのです。でも「聖パウロが現われる」というのだけは、「上がる」にするのは不自然なので、「現われる」としました。(なお注釈を付け加えると、シュミット元首相は片時も煙草を手から離さないチェーンスモーカーで有名だそうです)。

 以上、今回の投稿は、「言葉遊び2題」でした。

 こういうことに楽しさを感じたり「クスッ」とほほ笑んだりする人、そしてその「クスッ」を誰かと共有したくて一生懸命訳そうとしてみたりするタイプ(私)って、翻訳や語学教師など言葉に関わる仕事をしている人には多いように思います。
 皆さんも、日々読むものや聞く言葉の中に「クスッ」とした発見があった時は、是非周りにも広めてみてください。

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