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# 続・チョンキンマンション
こんにちは! Akikoです。

映画祭で訪れた香港、旅の疲れを癒すつもりのホテルが、思いがけず最もスリリングな旅となり…。以下、4月4日付のブログの後半です。


ソーリー、ソーリーと現れたオーナーは、中国系の優しそうなおじさんで、シャンプー、タオル、ドライヤーまで貸してくれました。ゲストハウスの入口の鍵と、自分の部屋の鍵の両方をもらうシステムでした。どうやら、宿にオーナーが常駐している訳ではなさそうです。

案内された部屋は、確かに恐ろしく狭かったですが、その割にきちんと掃除され、WiFiも完備でした。小部屋にトイレとシャワー室があって、シャワーを使うと、トイレのふたがビショビショになりましたが、悪くなかったです。

ただ、狭いベッドの窓から見えるビルの中庭の風景が今にも崩れそうで、「火事が来たら確実に死ぬな…」と心の中でつぶやきました。

同じゲストハウスにはヨーロッパ系のバックパッカー夫婦もいました。姿は見ませんでしたが、家族連れもいたようです。いちど扉の向うから、子どもが ” I’m so scared!! ” と叫ぶ声がして、親でしょうか、“ Shhh! ” とたしなめる声も響いて来て、なんだか余計に不安になりました。。

でも、一番不安になったのが、宿のオーナーからのメールを見直した時でした。

滞在の前に、チェックイン時間や空港からの行き方説明を丁寧に送ってくれていたのですが、よく見ると、その名前が
John Smith
になっていたのです。

いえいえ、本当にジョン・スミスさんかもしれませんよ。
でも、ジョン・スミスといえば、確かアガサ・クリスティーの推理小説にも出て来る、イギリス人に最も多い平凡な名前で、それゆえ偽名によく使われることで有名な名前です。

さらにWikipediaで重慶大厦を調べると、
「過去に何度か一部の部屋が燃える火事が起きている。」
「犯罪の温床であると言われ長らく治安面で不安を抱えていた」
という記述を読んで、すっかり震える一夜を過ごしたのでした…。

翌日、ゲストハウスを後にしました。
あとで手元のガイドブックを見ると、「一見怪しいけど、意外と安全です」とあり、確かにそうだったかなあ…という気もします。社会のギリギリのところで生きる人間の熱気や、生き抜こうというぎらぎらした欲望が渦巻いているところでした。

そのあと、最初に泊まったホテルの前を通りかかりましたが、清潔でおしゃれだけど、どこか均質で、人間味を失っているように見えました。

安全だけれど風情のない、横浜の田舎町に育ったわたしには、ちょっと危ない香りのする、都会の人間くさい風景にどこか憧れがあるのかもしれません。

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* * *


無事で何よりでした^^。それにしても・・・重慶大厦(チョンキンマンション)、「ぼく怖いよ〜」「シーー!!!」とかが響いてくるあたり、みんな多かれ少なかれ同じ思いで一夜を過ごすのでしょうね。。 Toko
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