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# 英国生活日記(26) トイレはtoilet、パンツはpants
こんにちは、Y です。今回はイギリス英語についてのお話です。私はイギリスに移り住むまで、アメリカ英語しか使って来なかったので、こちらに来てからイギリス英語について色々と覚えるようになりました。その中で面白いなと思ったのは、イギリス英語と日本の外来語の共通点です。日本語にはカタカナで表される外来語が多く、それは英語のようでいて、実はアメリカでは通じないというものが結構あります。でも、イギリスでは通じるものもあるのだということを、私はこちらに来てから学習しました。いくつか例をご紹介します。

• 「トイレ」は toilet:アメリカ英語で toilet は便器を指し、便器のある部屋を bathroom と呼ぶのが一般的です。でも、イギリスでは日本と同じように、便器も便器のある部屋も toilet と呼びます。上流階級のイギリス人は loo と言いますが、飲食店や鉄道の駅などの表記は toilet で共通しています。Toilet は元々フランス語の toilette が英語化したものです。日本人も「便所」と言うのを止めて、「トイレ」という外来語を好むようになりました。「便所」と言うよりも「トイレ」と言った方がイメージが緩和されるので、後者が広まったのだと思いますが、イギリスでも同じようなことがあったのかなということが想像されて、面白いです。


• 「パンツ」は pants:アメリカではズボンを pants と呼ぶのが一般的で、日本でも最近ではズボンではなく、パンツという呼び方が普及するようになってきました(私はまだ慣れませんが)。しかし、イギリス英語で pants は underpants の略で、下着のパンツを指します。これは、従来の日本人の「パンツ」の使い方と全く同じです。そんなわけで、パンツはイギリスでは「あれはひどい(That's pants)」という表現にも使われます。


• 「リュックサック」は rucksack:アメリカでは backpack と言うのが一般的ですが、イギリスでは日本と同じように rucksack と呼びます。リュックはドイツ語の方言 rucken から派生した言葉で、英語では back、日本語では背中を意味します。Rucksack も backpack も「背中に背負うバッグ」という意味なのですが、イギリスではドイツ語的な表現が定着しました。


アメリカ英語が染みついた私は、イギリス英語への切り替えに若干葛藤があるのですが(関東人が関西弁に切り替えるような感覚でしょうか)、皆さんは是非、アメリカではアメリカ英語、イギリスではイギリス英語にスマートに切り替えて下さいね。上記のような例はまだまだあるので、機会があればまたご紹介したいと思います。

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ということは、イギリス英語のほうが日本のカタカナ言葉に近いのでしょうか。ちなみに、カナダではトイレのことを washroom と呼ぶので、その習慣が未だに離れず、アメリカに行った時に慌てて言い直すことがよくあります。Toko
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