PROFILE
POWERED BY
    POWERED BY
    ぶろぐん
    SKIN BY
    ブログンサポート
OTHERS

# パスポート更新中につき(「パリ空港の人々」)
一週間ぶりの「じゅん」です。

「パリ空港の人々」という映画をご覧になったことはありますでしょうか。1993年制作のフランス映画で原題は「Tombés du Ciel」。監督はフィリップ・シオレ。

カナダとフランスの二重国籍を持つ主人公(ジャン・ロシュフォール)が、妻に会いにフランスに飛んできたものの、パスポートを盗まれていたために空港で入国を拒まれ、いろいろな事情からトランジット・ゾーンに長年住まう「ボーダーレス」な人々と数日間を一緒に過ごすという、不思議な物語。

ゲートの外にいて憤怒の形相で夫の出国を待っている主人公の妻は、イタリアに暮らしているスペイン人という、国際色豊かな舞台設定が特徴の作品です。わたしは大学で世界の移民問題を教えているので、国籍や国境の意味を考えるための映像素材として、授業で使うんですね。

でもって今現在わたし、パスポートを更新中です。10年ぶり。10年前に申請で使った写真ですら、さらにさかのぼることその3年前に撮ったものなので(本当はイケマセン)、今のわたしとはまるで別人でした。「わたしもずいぶんと老けました」、というレベルの話ではなく、髪型はもちろん、顔の形すらも、目の輝きさえも、これはもう絶対に激しく別人。誰がどの角度から見ても違う人。

ところが、パスポートに「別人」の写真を貼ってそれで困ったかといえば、まったくそんなことがなかったのです。仕事柄、年に2〜3度は海外に行くのですが、空港のイミグレーションで引っかかることは滅多になく、「ちょっと・・・、もう少し人の顔をみようよ」と、こちらが心配になるくらい、すんなり入国させていただけます。

思うに彼ら入国審査官は、人種や民族にかかわらず、化粧を厚く重ねようが整形を丹念に施そうが、地球人でさえある限り、私たちが知らないプロのノウハウでもって、目の前の人物の顔とパスポートの写真の顔を、ほぼ一瞬でほぼ完璧に照合するのでしょう。そうでなければ、あんな「チラ見」程度で、自信を持って判別がつくわけないから。

最近では、入国審査にバイオメトリクス技術(生態認証装置)が導入され〜日本では2007年11月から始まっています〜、身元の照合をコンピュータと電子化されたデータに頼ることが増えています。そうすると遠くない未来、イミグレの職員さんたちが伝統的に培ってきた「顔識」のテクニック(そんなものが本当にあるのだとしたら)は、知らず知らずのうちに失われていくのでしょう。

それはそれでおいておいて、「パリ空港の人々」、オススメです。
ツタヤオンライン下
http://www.tsutaya.co.jp/works/10001665.html
あ、でも今夜は「アバター」を観に行きます。

Jun : comments (x) : trackback (x)