2012-04-17 : 23:47 : admin
# 翻訳の難しい言葉
2年ぶりの登場となります、nyabuです。
今日は翻訳が難しい言葉の話をさせてください。
今、わたしたちの周りには片仮名の言葉が多く流布しています。いわゆる外来語のことなのですが、これらは単純化すると二種類に分けることができると思います。一つは日本語に良い表現がないため片仮名のまま取り込まれている言葉。もう一方は、日本語に対応する表現を作り出せるにもかかわらず、片仮名でそのまま取り込まれた言葉です。
この単純化には実は問題があって、言語を超えてしまうと実は全く同じ意味で翻訳することは不可能であるから云々と話をややこしくすることが出来るのですが、ここで言いたいことの本意とは逸れてしまうので、まあここはちょっと単純化した前提でお話しさせてください。
さてさて、外来語の中で日本語に良い表現がないため、片仮名にしてそのまま取り込まれる言葉というと「エネルギー」という言葉を挙げることが出来ますね。もちろん他にも沢山あると思いますし、みなさんそれぞれ思い当たる言葉があるでしょう。専門的な用語になるほど、片仮名のまま持って来ざるを得ないような状況が生じるのかなと思ったりもします。コンピュータ関連の言葉ともなると、下手に日本語にしてしまうとかえって訳が分からなくなってしまう気もします。
日本語の中の外来語という話とは逆に、外国語に取り込まれた日本語というのも沢山あります。みなさんもすぐに思いつくでしょうが、スシ、ゲイシャ、サムライ、ワビ、サビ等々いろいろ挙げることが出来ます。ちょっとひねったところですとウマミというのもそういった類の言葉と聞いたことがあります。日本文化に密接に絡む言葉は、なかなか外国語に翻訳することが難しく、そのまま輸出されていくのでしょうね。
外国語に取り込まれている日本語ですが、その一例として最近ちょっとおもしろい話を聞いたので紹介させてください。
現在、国際リニアコライダー計画という非常に大規模な素粒子研究のための実験装置の建設が議論されています。この建設は日米欧他多くの国々の関与で建設することを目指して議論が進められています。この実験装置の詳細は省くとして、この建設には長いトンネルを掘る必要があります。建設候補地の地質の特性に応じていろいろなトンネルの設計が提案されているそうなのですが、日本に建設する場合には、ということで提案された形がかまぼこ型のトンネルでした。そして、このかまぼこ型トンネルなのですが、英語にこの形を上手く表す表現が無かったということで、国際会議において「カマボコ」という言葉がそのまま使われたそうです。
英語でまじめに会議しながら「カマボコ」という言葉が飛び交っていたと想像するとちょっとおもしろいですね。
今日は翻訳が難しい言葉の話をさせてください。
今、わたしたちの周りには片仮名の言葉が多く流布しています。いわゆる外来語のことなのですが、これらは単純化すると二種類に分けることができると思います。一つは日本語に良い表現がないため片仮名のまま取り込まれている言葉。もう一方は、日本語に対応する表現を作り出せるにもかかわらず、片仮名でそのまま取り込まれた言葉です。
この単純化には実は問題があって、言語を超えてしまうと実は全く同じ意味で翻訳することは不可能であるから云々と話をややこしくすることが出来るのですが、ここで言いたいことの本意とは逸れてしまうので、まあここはちょっと単純化した前提でお話しさせてください。
さてさて、外来語の中で日本語に良い表現がないため、片仮名にしてそのまま取り込まれる言葉というと「エネルギー」という言葉を挙げることが出来ますね。もちろん他にも沢山あると思いますし、みなさんそれぞれ思い当たる言葉があるでしょう。専門的な用語になるほど、片仮名のまま持って来ざるを得ないような状況が生じるのかなと思ったりもします。コンピュータ関連の言葉ともなると、下手に日本語にしてしまうとかえって訳が分からなくなってしまう気もします。
日本語の中の外来語という話とは逆に、外国語に取り込まれた日本語というのも沢山あります。みなさんもすぐに思いつくでしょうが、スシ、ゲイシャ、サムライ、ワビ、サビ等々いろいろ挙げることが出来ます。ちょっとひねったところですとウマミというのもそういった類の言葉と聞いたことがあります。日本文化に密接に絡む言葉は、なかなか外国語に翻訳することが難しく、そのまま輸出されていくのでしょうね。
外国語に取り込まれている日本語ですが、その一例として最近ちょっとおもしろい話を聞いたので紹介させてください。
現在、国際リニアコライダー計画という非常に大規模な素粒子研究のための実験装置の建設が議論されています。この建設は日米欧他多くの国々の関与で建設することを目指して議論が進められています。この実験装置の詳細は省くとして、この建設には長いトンネルを掘る必要があります。建設候補地の地質の特性に応じていろいろなトンネルの設計が提案されているそうなのですが、日本に建設する場合には、ということで提案された形がかまぼこ型のトンネルでした。そして、このかまぼこ型トンネルなのですが、英語にこの形を上手く表す表現が無かったということで、国際会議において「カマボコ」という言葉がそのまま使われたそうです。
英語でまじめに会議しながら「カマボコ」という言葉が飛び交っていたと想像するとちょっとおもしろいですね。
nyabu : comments (x) : trackback (x)
TOP PAGE △