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# あなたはどちらさま?
 こんにちは、Serenaです。今日は、外国語を学ぶ人にとって(日本語を学ぶ人にとっても)難しいと思われる、二人称についてお話してみます。

 「あなた」を意味する表現は、ドイツ語では「Sie」か「du」、イタリア語では「Lei」か「tu」の二通りあります。それぞれ前者は相手の身分が上だったり相手と距離を置きたい場合に使う「敬称」、後者は親しい間柄で使う「親称」です。どう使い分けるかはドイツとイタリアで違い、それぞれの国内でも地域によって異なると思います。大学のドイツ語授業では「親しくない相手や目上の人には敬称を使う」と教わりましたが、そう理屈どおりにはいきません。ちなみに「神(Gott)」に対しては親称「du」を用いて話しかける(祈る?)そうです。

 私自身の経験では、ドイツでは友人の母親に「最近は初対面でも、年齢が離れている者同士でもduを使うことが多いのよ、あなた(du)も私にduで話しかけてね」と言われたかと思えば、ユースホステルで同室になった年配の女性は学生の私に対して終始、Sieを使っていました。ビジネスの世界では全面的に敬称が一般的かと思いきや、とあるドイツ系企業では重役から社員、社員から重役は「du」でよくて、でも創立者である会長に話しかける時だけは皆が揃って「Sie」を使っていました。しかも敬称である「Sie」を使っているのに「Mr.…」ではなくてファーストネームで呼びかけるという、なんとも不思議な暗黙の了解がありました。
 またイタリア語会話教室では「全員tuで」というのが主流らしく、先生や、親子ほど年齢の離れた生徒同士でも互いに親称を使い、ファーストネームで呼び合います。ただし休憩時間に日本語で話す段になると「…(ファーストネーム)さんは○○でいらっしゃいますか?」などと敬語を使うという、ちょっと独特の光景になります。

 ただでさえ不自由な外国語を話す時、特に初対面の相手には「失礼にあたらないように」との気遣いから「Sie」とか「Lei」で話しかけるとします。その時に相手が「du(tu)で行こうよ」と即座に提案してくれたらいいですが、「この人は自分と距離を置きたがっているんだな」と誤解されてしまっては悲しいですね。
 でも精一杯誠意を見せて、相手の言っていることがわからなければ恥ずかしがらずに聞き返す、という心がけでいれば、たとえ肩肘張ったような敬語を使っていたとしても、「この人は言葉が不自由なだけだ」とわかってくれる、はず。…というわけで「即座に場面に応じた微妙な判断ができ、しかも主語が敬称か親称かによって変化する動詞の活用まで使いこなす」と高すぎる目標を掲げるのは、とうに諦めている私です。

 世界中の言語には、やっぱり敬称と親称があるのでしょうか?SWIFTに関わっている皆さんの使用言語について、いろいろ面白い特徴をお聞きしたいです。

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