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# 政治文化の違い(続)
前回5月15日の投稿に続いて翻訳で迷う訳語についてです。

アメリカ政府に関するニュースや文書を見ていると、日本のものとは違う役職名をよく見かけます。「次官」は日本にもいますが、「次官補」や「副次官補」はないですよね。これらは日本の省庁でいうと局長や課長といった役職にあたるもので、正式名称になると「国務次官補(東アジア太平洋担当)」などという具合に、所属する省庁や担当する仕事の名前が前後についてきます。「外務省北米局長」というような表記と同じです。

ただここで紛らわしいのが、日本語でいう「副」にあたる表現が英語では「Vice」と「Deputy」の2つあるということです。この2つ、日本語では同じ「副」ですが英語ではお互い交換可能というわけではないようです。例えば副大統領(Vice President)をDeputy Presidentなんてどう間違っても言わないですよね。

おそらく語源が違うのでしょうし、そこから派生して意味も微妙に違うのだろうと思います。ただどう違うのかが今ひとつはっきりしません。なんとなく、軍隊でいうライン(指揮命令系統の中にいる=下に辿るとたくさんの部下が連なっている)のほうの幹部がDeputyで、スタッフ(指揮権はもたず指揮官の補佐をする)のほうの幹部がViceなのかな、と理解しています。例えば副大統領には専属のスタッフはいるものの、その下にアメリカ政府のどこかの省庁が属しているわけではありませんよね。逆に上に挙げた国務次官補は、それぞれヨーロッパやアフリカなどを担当する様々な部局を束ねている人たちです。Viceのつく役職で下に大きな組織を抱えている所は(アメリカでは、ですが)あまりないように思います。

とはいえ、よしんばこの区切り方が正しかったとしても訳に反映させる方法はありません。英語で読んでいる人聞いている人はもしやこの違いを念頭に置いてるのでは、と思うと少々残念です…。

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