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# 一人称でつぶやく世界の宇宙機
SWIFTで翻訳のお手伝いをさせていただいております nyabu です。
以前より、何か書いて欲しいとTokoさんより依頼されていたのですが、今回ちょっとばかり筆が滑ってしまったので、勢いでこうして投稿させていただきます。

2010年6月13日22時51分、日本の小惑星探査機「はやぶさ」が地球に戻ってきました。テレビや新聞で、はやぶさが大気圏突入により燃え尽きた際に、美しく輝いた場面をご覧になった方も多いかと思います。

はやぶさは、多くの人々に見守られて散っていきました。テレビでの生中継こそかないませんでしたが、インターネットを通じた中継では、生でその瞬間を見ることができ、中継を担当していた側の回線がパンクせんばかりの人気であったようです。このようはやぶさの人気は、それ自体が先進的なプロジェクトであること、数々の困難を克服するというドラマティックな展開があったこともさることながら、キャラクター化され、愛着を持たれたことも、大きいと言われています。

『はやぶさ君の冒険日誌』という冊子があります。宇宙航空研究開発機構(JAXA)職員の方が、はやぶさにより親しんでもらおうと企画したものだそうです。この中で、はやぶさ"君"が一人称で、その旅路を語っています。

キャラクター化と言えば、twitter上に
  はやぶさのアカウント(http://twitter.com/Hayabusa_JAXA)
があり、運用スタッフの方がつぶやいたり、はたまた、はやぶさ自身がつぶやくようなこともあります。最近では、2010年5月21日朝に打ち上げられた
  金星探査機「あかつき」(http://twitter.com/Akatsuki_JAXA)や
  ソーラー電力セイル実証機「イカロス」(http://twitter.com/ikaroskun)
も一人称で頻繁につぶやいています。

宇宙機のような単なる機械があたかも意思を持ってしゃべっているような演出をするのは、キャラクタービジネスに強い日本の得意技かと思っていたのですが、どうやらそうではないことが、はやぶさアカウントのつぶやきで紹介されていました。中でも有名だと思われるのが、NASAが33年にわたり運用し、現在太陽系を脱出しつつある
  ボイジャー2号(http://twitter.com/Voyager2
や、驚くべき宇宙の姿を我々に提示してくれている
  ハッブル宇宙望遠鏡(http://twitter.com/IamHubble)
でしょうか。

とりわけ、ボイジャー2号とはやぶさはtwitter上でエールを交換し、はやぶさの帰還に際しては、ボイジャー2号から祝福のコメントがありました。実際には運用スタッフの人が書き込んでいるのだと分かってはいても、そんなやりとりを見ていると、本当に宇宙機がそんな会話をしているのではないかと錯覚しそうになるものです。

今後も、このように一人称で自己紹介する宇宙機がたくさん出てくることでしょう。宇宙開発をより身近なものと感じてもらう手段としては、なかなか優れていると思います。しかし、自分で語り出す宇宙機というのは、単なる広報手段であるだけではなく、宇宙開発に挑む世界中の科学者、技術者達の情熱と、宇宙機に対する愛情があふれ出した結果なのだと、そう思わずにはいられないのです。

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