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# 本の奥付のはなし
 こんにちは。本日は急遽、水曜担当の T さんに代わり nyabu です。最近、洋書・和書が混在する大量の書籍を整理するという作業に従事しており、今回はそのとき気付いたことをお話ししたいと思います。

 みなさんは、手元にある本が何年に発行されたか調べようと思ったら本の最初と最後、どちらを開こうとしますか?

 たいていの方は本の最後のほうを開くのではないでしょうか。和書の場合、たいていは本の最後に出版年や出版社情報が載っていますから、そこを探しに行くことになります。最後のほうに載っていることもあって、この書誌情報のことを「奥付」といいますよね。

 和書の奥付が制度化されたのは江戸時代。時代劇でも有名な大岡忠相(いわゆる大岡越前ですね)の命によって書誌情報掲載が義務化されたことに始まるようです。このとき書誌情報を「奥書」に記すよう御触れがあったため、巻末に書誌情報が掲載されるようになったとのことです。

 ところが、洋書の場合は書誌情報が巻末に掲載されていることがほとんどです。つまり本の冒頭、表紙をめくって本のタイトルや筆者の名前が書いてある扉のページの裏側にあるということです。

 今回整理してきた洋物の書籍は、英語のみならず、フランス語、ドイツ語、スペイン語の書籍などもありましたが、みな書誌情報の位置は扉のページの裏になっていることがほとんどでした。言語が違っても欧州文化圏で図書の構造の形式は共通しているのかもしれません。一方、中国語の書籍も見ましたが、こちらはこちらでやはり英語の本なんかと同じように扉の後ろに書誌情報が書かれていることが多かったです。

 そこで疑問に思ったのが、どうしてこのような違いがあるのだろうか、ということでした。残念ながら洋書の場合なぜ冒頭に書誌情報が掲載されるようになったのかすぐにははっきり分かりませんでした。きっと何かしらの経緯があるのだろうと思うのですが、私の疑問がマニアックすぎるのでしょうか。

 ちなみにこういった書籍の構造やら、どういった材料で書籍が作られているのかなどを含めて書籍を対象とした「書誌学(bibliography)」という学問の分野があるようで、なかなか奥深そうです。これだけ大量の書籍を扱っていると実務レベルでは難儀しますが、書誌情報などがバラバラなのもそれはそれで世の中では学問として成立するのだと思うと感心します。

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