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# 師走
 こんにちは。翻訳作業中のTです。
 今日から師走に入りましたね。そのせいか、私もやらなければいけないことが急に増えてきました。その「師走」という言葉自体ですが、私がそれを初めて聞いたのは、6年前のことです。当時はキエフ大学からの交換留学生として天理大学に来ていました。ウクライナでは日本語を3年勉強していましたが、学年の後期から来日し、日本語、日本文化、異文化間コミュニケーションなどの科目を履修していました。もちろん、私の主な目的は日本語の学習でしたが・・・
 9月に来日したので、12月の時点では少し日本での生活に慣れてきました。そう思っていた私ですが、12月に入ったら、生活のペースの速さに驚きました。そもそも師走という言葉を私たち、色んな国からの留学生に教えてくださったのは、日本語コースのM先生です。12月1日(まさに光陰矢のごとし、ちょうど6年間経っています!)の授業に先生はこの「師」と「走」の二つの字を黒板に書いて、これは何だと思いますかと聞きました。当時正解を出した人は、誰もいなかったような気がしますが、先生の説明は今でも私の頭の中に浮かびあがります。
 皆さんの中では「師走」の意味が分からないという方がもちろんいないと思って、ここであえて詳しく説明しませんが、6年前にM先生の説明を聞いた私は改めて日本語の単純さと素晴らしさに感激しました。普段どこも急いでいないお寺のお坊さんでも走らなければいけないような一ヶ月だから、「師走」という名前が付けられました。ウクライナでは皆そんなに忙しくはいないのになとも思ったのですが…
 同じM先生に「躾」という身が美しくなる字も教えていただきました。考えてみれば、日本語には似たような「一見で意味が分かる」字がたくさんあることに気づかされますが、私の場合、「師走」も「躾」も天理大学と深いつながりのある字で、不思議でしかたがありません。
 ちなみに、ウクライナ語の師走は、”грудень”(gruden') と言って、秋の雨で柔らかくなった土が急な寒さで固まって、数多くの土の塊のせいで道が通れなくなる月という意味になっているそうです。もう一つの説によりますと、gruden' とは上記の塊みたいに固まった(短くなった)日々が多い月です。
 走り回っているお坊さんの月であれ、土の塊の月であれ、12月とは天気がどんどん寒くなるはずの一ヶ月ですね。(今日の京都の小春日和からそれは全然推測できないような傾向ですが…)皆さんはどうぞ風邪等を引かないように、くれぐれもお気をつけください。

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